労務費ダンピングとは|意味・問題点・建設業法改正との関係|建設用語集
【労務費ダンピング】
労務費ダンピングとは、建設工事の見積りや契約において、施工に通常必要と認められる労務費を著しく下回る水準で受注・契約することをいう。
簡単にいえば、技能者に適正な賃金を支払うための原資である労務費を削って、安値で受注する行為である。
労務費ダンピングが問題となる理由
建設工事では、材料費、機械経費、外注費、諸経費などさまざまな費用が発生する。
その中でも労務費は、総価一式の見積の中で見えにくく、価格競争の中で削られやすい費用である。
労務費が過度に削られると、技能者に適正な賃金が支払われにくくなり、若年入職者の減少、技能者不足、品質低下、安全リスクの増加につながるおそれがある。
労務費に関する基準との関係
労務費に関する基準では、建設工事を施工するために通常必要と認められる労務費を、公共工事設計労務単価、適正な歩掛、数量に基づいて算定する。
この基準を著しく下回る見積りや契約締結は、建設業法上問題となる可能性がある。
労務費ダンピング調査
公共工事では、入札時に提出される入札金額の内訳において、労務費等が適正に計上されているかを確認する取組が進められている。
労務費ダンピング調査は、公共発注者が入札金額の内訳を確認し、労務費等の適正性を調査する方法の一つである。
実務上のポイント
労務費ダンピングを避けるためには、労務費を総額の中に埋もれさせず、材料費等記載見積書に明確に記載することが重要である。
特に、公共工事設計労務単価、適正な歩掛、数量を根拠として労務費を算定し、その根拠を発注者・元請・下請間で説明できる状態にしておく必要がある。
詳しい解説はこちらから↓
・労務費に関する基準とは?建設業法改正で労務コストはなぜ上がるのか|上昇率シミュレーション付き
【関連ワード】
労務費に関する基準、公共工事設計労務単価、歩掛、法定福利費、材料費等記載見積書、建設業法改正、建設Gメン、 CCUS、建退共掛金、標準労務費
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