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デベロッパーの営業利益ランキング|デベロッパーランキング【2020年版】

【主要デベロッパー28社の営業利益ランキング|2020年版】
国内の主要なデベロッパーの状況を業績などから把握する「デベロッパーランキング」、今回は民間デベロッパー28社の営業利益ランキングについて2020年3月期決算における各社の営業利益をベースに紹介します。

デベロッパー28社の営業利益ランキング
一般的にデベロッパーはタイプ別で分類されることを踏まえ、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。

  • 1. デベロッパー28社の営業利益ランキング

  • 2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング

  • 3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング

  • 4. その他デベロッパーの営業利益ランキング

  • 5. デベロッパータイプ別の営業利益比較

  • 参考|データ一覧


  • 1. デベロッパー28社の営業利益ランキング


    まず、デベロッパー28社で見た場合、三井不動産が2806億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。また、住友不動産、三菱地所、ヒューリックがそれぞれ2343億円、2343億円、884億円と三井不動産に続いています。(下図参照)


    デベロッパー30社の営業利益ランキング


    一方、営業利益の水準が最も低くなったデベロッパーはの−365億円、続いて明和地所、ファースト住建、フジ住宅が16億円、38億円、50億円と上位デベロッパーと極めて大きな差となっていることが読み取れます。なお、28社における平均は535億円となっています。

    2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング


    次に、総合デベロッパー8社で見た場合、三井不動産が2806億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。そして、住友不動産、三菱地所、野村不動産がそれぞれ2343億円、2343億円、819億円と続いていますが、上位3社における営業利益が2000億円をこえ、顕著に大きいことが読み取れます。(下図参照)


    総合デベロッパーの営業利益ランキング


    一方、営業利益の水準が最も低くなった総合デベロッパーは東京建物の524億円、続いて森トラスト、森ビル、東急不動産が588億円、657億円、793億円となっています。なお、総合デベロッパー8社の平均は1359億円と、上位3社の高い水準に強く影響を受け、4番目に高い水準である野村不動産より高い水準となっていることが分かります。

    3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング


    マンションデベロッパー10社における営業利益を見てみると、プレサンスコーポレーションが326億円と営業利益の水準が最も高いマンションデベロッパーとなりました。日本エスコン、タカラレーベン、ゴールドクレストがそれぞれ129億円、119億円、115億円と続いています。(下図参照)


    マンションデベロッパーの営業利益ランキング


    一方、営業利益の水準が最も低いマンションデベロッパーは明和地所で16億円となり、日神グループ、コスモスイニシア、穴吹興産が51億円、60億円、61億円と続いています。なお、マンションデベロッパーの平均は約105億円でFJネクストの水準と概ね同等の水準にあることが読み取れます。

    4. その他デベロッパーの営業利益ランキング


    さらに、その他デベロッパー10社における営業利益を見てみると、営業利益の水準が最も高くなったデベロッパーはヒューリックで884億円でした。そして、飯田グループ、イオンモール、オープンハウスが835億円、608億円、578億円と続いています。(下図参照)


    その他デベロッパーの営業利益ランキング


    一方、営業利益の水準が最も低くなったその他デベロッパーはレオパレス21で−365億円となりました。ファースト住建、フジ住宅、三栄建築設計が38億円、50億円、104億円と続いています。なお、その他デベロッパー10社の平均は約306億円で、この水準はオープンハウスとパーク24の間にあることが分かります。

    5. デベロッパータイプ別の営業利益比較


    ここで、デベロッパータイプ別の観点から営業利益について比較してみると、総合デベロッパー8社の平均は1359億円、マンションデベロッパー10社の平均は105億円、その他デベロッパー10社の平均は306億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見た総合デベロッパーの規模はマンションデベロッパーに対して約13.0倍、その他デベロッパーに対しては約4.4倍の大きさであることが読み取れます。(下図参照)


    デベロッパータイプ別の営業利益比較


    同様の観点でその他デベロッパーはマンションデベロッパーに対して約2.9倍の規模となっています。また、デベロッパー28社における平均は535億円となっています。

    参考|データ一覧


    最後に、今回対象としたデベロッパー28社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。

    【対象としたデベロッパー28社】
    デベロッパータイプ会社名
    総合デベロッパー三井不動産 三菱地所 住友不動産 東急不動産 野村不動産 東京建物 森ビル 森トラスト
    マンションデベロッパータカラレーベン プレサンスコーポレーション コスモスイニシア 日神グループ 穴吹興産 FJネクスト 明和地所 フージャース 日本エスコン ゴールドクレスト
    その他デベロッパー飯田グループ レオパレス21 オープンハウス イオンモール パーク24 ヒューリック フジ住宅 三栄建築設計 ファースト住建 平和不動産


    【デベロッパー28社の営業利益ランキング|データ一覧】
    会社名営業利益(連結)デベロッパータイプ
    三井不動産2806億円総合デベロッパー
    住友不動産2343億円総合デベロッパー
    三菱地所2343億円総合デベロッパー
    ヒューリック884億円その他デベロッパー
    飯田グループ835億円その他デベロッパー
    野村不動産819億円総合デベロッパー
    東急不動産793億円総合デベロッパー
    森ビル657億円総合デベロッパー
    イオンモール608億円その他デベロッパー
    森トラスト588億円総合デベロッパー
    オープンハウス578億円その他デベロッパー
    東京建物524億円総合デベロッパー
    プレサンスコーポレーション326億円マンションデベロッパー
    パーク24223億円その他デベロッパー
    日本エスコン129億円マンションデベロッパー
    タカラレーベン119億円マンションデベロッパー
    ゴールドクレスト115億円マンションデベロッパー
    平和不動産109億円その他デベロッパー
    三栄建築設計104億円その他デベロッパー
    FJネクスト104億円マンションデベロッパー
    フージャース67億円マンションデベロッパー
    穴吹興産61億円マンションデベロッパー
    コスモスイニシア60億円マンションデベロッパー
    日神グループ51億円マンションデベロッパー
    フジ住宅50億円その他デベロッパー
    ファースト住建38億円その他デベロッパー
    明和地所16億円マンションデベロッパー
    レオパレス21-365億円その他デベロッパー
    総合デベロッパー8社平均1359億円総合デベロッパー8社
    マンションデベロッパー10社平均105億円マンションデベロッパー10社
    その他デベロッパー10社平均306億円その他デベロッパー10社
    デベロッパー28社平均535億円デベロッパー28社
    出典|有価証券報告書、決算短信等に基づいて作成(2020年3月末時点)
    注)値は「連結」に基づく。

    以上のように、今回は「デベロッパーランキング」として、国内の主要なデベロッパー28社の営業利益ランキングについて紹介しました。

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