ゼネコンの平均勤続年数ランキング|ゼネコンランキング【2024年版】
【ゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキング|2024年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキングについて2024年3月期決算における各社従業員の平均勤続年数をベースに紹介します。
一般的にゼネコンは会社規模で分類されることを踏まえて、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. ゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキング
- 2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
- 参考|データ一覧
1. ゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキング
まず、ゼネコン大手23社で見た場合、淺沼組が21.4年と最も平均勤続年数の長いゼネコンとなりました。また、三井住友建設、大豊建設、竹中工務店がそれぞれ20.9年、19.4年、18.9年で淺沼組に続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短いゼネコンとなったのは錢高組の14.2年で、フジタ、奥村組、清水建設が14.3年、15.8年、15.9年と続いています。これより平均勤続年数の水準は概ね14年から21年までと比較的幅広い範囲となっていることが読み取れます。なお、23社でみた平均勤続年数は17.6年でした。
2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
次に、スーパーゼネコン5社で見た場合には、竹中工務店が18.9年と最も平均勤続年数の長いスーパーゼネコンとなりました。鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設がそれぞれ17.9年、17.9年、16.7年、15.9年と続いています。(下図参照)
これより、スーパーゼネコンにおける平均勤続年数は15.9年から18.9年までの範囲にあることが読み取れます。なお、スーパーゼネコン5社の平均勤続年数は17.4年でした。
3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
準大手ゼネコン10社の平均勤続年数を見てみると、三井住友建設が20.9年と最も平均勤続年数の長い準大手ゼネコンとなりました。そして熊谷組、戸田建設、東急建設、西松建設がそれぞれ18.9年、18.7年、18.7年、18.1年と続いています。(下図参照)
一方、準大手ゼネコンでは、合併の影響もあってフジタの14.3年が最も短い平均勤続年数となり、長谷工コーポレーション、五洋建設、前田建設工業(注1)、安藤ハザマが16.8年、17.0年、17.3年、17.7年と続いています。なお、準大手ゼネコン10社の平均勤続年数は約17.9年で安藤ハザマと概ね同じ水準にあることが読み取れます。
4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
さらに、中堅ゼネコン8社の平均勤続年数を見てみると、最も平均勤続年数の長いゼネコンは淺沼組で21.4年でした。そして、大豊建設、東亜建設工業、飛島建設が19.4年、18.8年、18.7年と続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短い中堅ゼネコンは錢高組の14.2年で、奥村組、鉄建建設、東洋建設が15.8年、16.0年、17.9年と続いています。なお、中堅ゼネコン8社の平均勤続年数は約17.5年で、東洋建設と鉄建建設の間に位置していることが分かります。
5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
ここで、ゼネコン規模別の平均勤続年数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は17.4年、準大手ゼネコン10社の平均は17.9年、中堅ゼネコン8社の平均は17.5年となりました。これより、規模別の観点でみた平均勤続年数は17.5年から17.9年までと、非常に狭い範囲にあることが読み取れます。(下図参照)
なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均勤続年数はそれぞれ17.8年、17.6年となっています。
参考|データ一覧
最後に、今回対象としたゼネコン大手23社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手23社】
ゼネコン規模 | 会社名 |
スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店 |
準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 フジタ |
中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキング|データ一覧】
会社名 | 平均勤続年数(単独) | ゼネコン規模 |
---|---|---|
淺沼組 | 21.4年 | 中堅ゼネコン |
三井住友建設 | 20.9年 | 準大手ゼネコン |
大豊建設 | 19.4年 | 中堅ゼネコン |
竹中工務店 | 18.9年 | スーパーゼネコン |
熊谷組 | 18.9年 | 準大手ゼネコン |
東亜建設工業 | 18.8年 | 中堅ゼネコン |
戸田建設 | 18.7年 | 準大手ゼネコン |
東急建設 | 18.7年 | 準大手ゼネコン |
飛島建設 | 18.7年 | 中堅ゼネコン |
西松建設 | 18.1年 | 準大手ゼネコン |
鹿島建設 | 17.9年 | スーパーゼネコン |
大成建設 | 17.9年 | スーパーゼネコン |
東洋建設 | 17.9年 | 中堅ゼネコン |
安藤ハザマ | 17.7年 | 準大手ゼネコン |
前田建設工業 | 17.3年 | 準大手ゼネコン |
五洋建設 | 17.0年 | 準大手ゼネコン |
長谷工コーポレーション | 16.8年 | 準大手ゼネコン |
大林組 | 16.7年 | スーパーゼネコン |
鉄建建設 | 16.0年 | 中堅ゼネコン |
清水建設 | 15.9年 | スーパーゼネコン |
奥村組 | 15.8年 | 中堅ゼネコン |
フジタ | 14.3年 | 準大手ゼネコン |
錢高組 | 14.2年 | 中堅ゼネコン |
スーパーゼネコン5社平均 | 17.4年 | スーパーゼネコン5社 |
準大手ゼネコン10社平均 | 17.9年 | 準大手ゼネコン10社 |
中堅ゼネコン8社平均 | 17.5年 | 中堅ゼネコン8社 |
準大手・中堅ゼネコン18社平均 | 17.8年 | 準大手・中堅ゼネコン18社 |
ゼネコン大手23社平均 | 17.6年 | ゼネコン大手23社 |
注1) 前田建設工業の値はインフロニア・ホールディングスの値に基づいて作成。
注2)値は「単独」に基づく。
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、国内の主要なゼネコン大手23社の平均勤続年数ランキングについて紹介しました。
◇実務で役立つゼネコンの状況把握【最新版】TOPへ
◇業績から把握するデベロッパーランキング【最新版】TOPへ
◇実務で役立つ建築費の相場【最新版】TOPへ
◇職選びで役に立つ建設業の年収相場【最新版】TOPへ
◇購入の検討に役立つ住宅価格の相場【最新版】TOPへ
◇実務で役立つゼネコンの状況把握【過去データ】TOPへ
「ゼネコンランキング」はこちらから↓
・受注高ランキング
・売上高ランキング
・繰越高ランキング
・手持ち工事月数ランキング
・営業利益ランキング
・営業利益率ランキング
・従業員数ランキング
・平均年齢ランキング
・平均勤続年数ランキング
・平均年収ランキング
「ゼネコン規模別の状況把握」はこちらから↓
・スーパーゼネコン
・準大手ゼネコン
・中堅ゼネコン
・準大手・中堅ゼネコン18社
・ゼネコン大手23社
・ゼネコン規模別の比較
「スーパーゼネコンの状況把握」はこちらから↓
・清水建設
・大成建設
・大林組
・鹿島建設
・竹中工務店
「準大手ゼネコンの状況把握」はこちらから↓
・五洋建設
・長谷工コーポレーション
・戸田建設
・熊谷組
・前田建設工業
・西松建設
・三井住友建設
・安藤ハザマ
・東急建設
・フジタ
「中堅ゼネコンの状況把握」はこちらから↓
・奥村組
・鉄建建設
・東洋建設
・東亜建設工業
・淺沼組
・飛島建設
・錢高組
・大豊建設
「デベロッパーランキング」はこちらから↓
・売上ランキング
・営業利益ランキング
・営業利益率ランキング
・賃貸事業売上ランキング
・分譲事業売上ランキング
・分譲マンション売上戸数ランキング
・分譲住宅売上戸数ランキング
・平均年収ランキング
・時価総額ランキング
「関連記事-面白いほどよくわかる建設市場-供給編」はこちらから↓
(1)色々な視点から「建設業者の忙しさ」を把握しよう!
(2)「建設業者の忙しさ」を把握する具体的なアプローチとは!
(3)「建設業者の忙しさ」は業者の規模別に把握しよう!
(4)建設業者の供給状況を見抜いて実プロジェクトに応用しよう!
「関連記事-建設統計からみた建設市場シリーズ」はこちらから↓
(1)2016年の「建築需要」と「建築費」の水準は!?
(2)建設市場における「受注高」「施工高」「手持ち工事高」の水準は!?