デベロッパーの営業利益ランキング｜デベロッパーランキング【2021年版】｜アーキブック

【主要デベロッパー28社の営業利益ランキング｜2021年版】
国内の主要なデベロッパーの状況を業績などから把握する「デベロッパーランキング」、今回は民間デベロッパー28社の営業利益ランキングについて2021年3月期決算における各社の営業利益をベースに紹介します。


一般的にデベロッパーはタイプ別で分類されることを踏まえ、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。

• 1. デベロッパー28社の営業利益ランキング


• 2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング


• 3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング


• 4. その他デベロッパーの営業利益ランキング


• 5. デベロッパータイプ別の営業利益比較


• 参考｜データ一覧




1. デベロッパー28社の営業利益ランキング


まず、デベロッパー28社で見た場合、三菱地所が2244億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。また、住友不動産、三井不動産、飯田グループがそれぞれ2192億円、2038億円、1213億円と三菱地所に続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなったデベロッパーはレオパレス21の−292億円、続いてパーク24、コスモスイニシア、ファースト住建が−147億円、24億円、26億円と上位デベロッパーと極めて大きな差となっていることが読み取れます。なお、28社における平均は475億円となっています。



2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング


次に、総合デベロッパー8社で見た場合、三菱地所が2244億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。そして、住友不動産、三井不動産、野村不動産がそれぞれ2192億円、2038億円、763億円と続いていますが、上位3社における営業利益が2000億円を超えて、顕著に大きいことが読み取れます。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなった総合デベロッパーは東京建物の496億円、続いて森ビル、東急不動産、森トラストが509億円、565億円、582億円となっています。なお、総合デベロッパー8社の平均は1174億円と、上位3社の高い水準に強く影響を受け、4番目に高い水準である野村不動産より高い水準となっていることが分かります。



3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング


マンションデベロッパー10社における営業利益を見てみると、プレサンスコーポレーションが298億円と営業利益の水準が最も高いマンションデベロッパーとなりました。日本エスコン、タカラレーベン、FJネクストがそれぞれ122億円、108億円、74億円と続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低いマンションデベロッパーはコスモスイニシアで24億円となり、明和地所、日神グループ、フージャースが36億円、53億円、54億円と続いています。なお、マンションデベロッパー10社の平均は約89億円と、タカラレーベンとFJネクストの間に位置する水準にあることが読み取れます。



4. その他デベロッパーの営業利益ランキング


さらに、その他デベロッパー10社における営業利益を見てみると、営業利益の水準が最も高くなったデベロッパーは飯田グループで1213億円でした。そして、ヒューリック、オープンハウス、イオンモールが1006億円、621億円、344億円と続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなったその他デベロッパーはレオパレス21で−292億円となりました。パーク24、ファースト住建、フジ住宅が−147億円、26億円、40億円と続いています。なお、その他デベロッパー10社の平均は約300億円で、この水準はイオンモールと平和不動産の間にあることが分かります。



5. デベロッパータイプ別の営業利益比較


ここで、デベロッパータイプ別の観点から営業利益について比較してみると、総合デベロッパー8社の平均は1174億円、マンションデベロッパー10社の平均は89億円、その他デベロッパー10社の平均は300億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見た総合デベロッパーの規模はマンションデベロッパーに対して約13.1倍、その他デベロッパーに対しては約3.9倍の大きさであることが読み取れます。（下図参照）







同様の観点でその他デベロッパーはマンションデベロッパーに対して約3.4倍の規模となっています。また、デベロッパー28社における平均は475億円となっています。



参考｜データ一覧


最後に、今回対象としたデベロッパー28社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。

【対象としたデベロッパー28社】


デベロッパータイプ	会社名
総合デベロッパー	三井不動産 三菱地所 住友不動産 東急不動産 野村不動産 東京建物 森ビル 森トラスト
マンションデベロッパー	タカラレーベン プレサンスコーポレーション コスモスイニシア 日神グループ 穴吹興産 FJネクスト 明和地所 フージャース 日本エスコン ゴールドクレスト
その他デベロッパー	飯田グループ レオパレス21 オープンハウス イオンモール パーク24 ヒューリック フジ住宅 三栄建築設計 ファースト住建 平和不動産



【デベロッパー28社の営業利益ランキング｜データ一覧】


会社名	営業利益（連結）	デベロッパータイプ
三菱地所	2244億円	総合デベロッパー
住友不動産	2192億円	総合デベロッパー
三井不動産	2038億円	総合デベロッパー
飯田グループ	1213億円	その他デベロッパー
ヒューリック	1006億円	その他デベロッパー
野村不動産	763億円	総合デベロッパー
オープンハウス	621億円	その他デベロッパー
森トラスト	582億円	総合デベロッパー
東急不動産	565億円	総合デベロッパー
森ビル	509億円	総合デベロッパー
東京建物	496億円	総合デベロッパー
イオンモール	344億円	その他デベロッパー
プレサンスコーポレーション	298億円	マンションデベロッパー
日本エスコン	122億円	マンションデベロッパー
平和不動産	112億円	その他デベロッパー
タカラレーベン	108億円	マンションデベロッパー
三栄建築設計	80億円	その他デベロッパー
FJネクスト	74億円	マンションデベロッパー
ゴールドクレスト	68億円	マンションデベロッパー
穴吹興産	57億円	マンションデベロッパー
フージャース	54億円	マンションデベロッパー
日神グループ	53億円	マンションデベロッパー
フジ住宅	40億円	その他デベロッパー
明和地所	36億円	マンションデベロッパー
ファースト住建	26億円	その他デベロッパー
コスモスイニシア	24億円	マンションデベロッパー
パーク24	-147億円	その他デベロッパー
レオパレス21	-292億円	その他デベロッパー
総合デベロッパー8社平均	1174億円	総合デベロッパー8社
マンションデベロッパー10社平均	89億円	マンションデベロッパー10社
その他デベロッパー10社平均	300億円	その他デベロッパー10社
デベロッパー28社平均	475億円	デベロッパー28社

出典｜有価証券報告書、決算短信等に基づいて作成（2021年3月末時点）
注）値は「連結」に基づく。

以上のように、今回は「デベロッパーランキング」として、国内の主要なデベロッパー28社の営業利益ランキングについて紹介しました。

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