デベロッパーの営業利益ランキング｜デベロッパーランキング【2022年版】｜アーキブック

【主要デベロッパー28社の営業利益ランキング｜2022年版】
国内の主要なデベロッパーの状況を業績などから把握する「デベロッパーランキング」、今回は民間デベロッパー28社の営業利益ランキングについて主に2022年3月期決算における各社の営業利益をベースに紹介します。


一般的にデベロッパーはタイプ別で分類されることを踏まえ、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。

• 1. デベロッパー28社の営業利益ランキング


• 2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング


• 3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング


• 4. その他デベロッパーの営業利益ランキング


• 5. デベロッパータイプ別の営業利益比較


• 参考｜データ一覧




1. デベロッパー28社の営業利益ランキング


まず、デベロッパー28社で見た場合、三菱地所が2790億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。また、三井不動産、住友不動産、飯田グループHDがそれぞれ2450億円、2339億円、1533億円と三菱地所に続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなったデベロッパーはレオパレス21の18億円、続いてファースト住建、コスモスイニシア、明和地所が32億円、34億円、42億円と上位デベロッパーと極めて大きな差となっていることが読み取れます。なお、28社における平均は600億円となっています。



2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング


次に、総合デベロッパー8社で見た場合、三菱地所が2790億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。そして、三井不動産、住友不動産、野村不動産HDがそれぞれ2450億円、2339億円、912億円と続いていますが、上位3社における営業利益が2000億円を超えて、顕著に大きいことが読み取れます。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなった総合デベロッパーは森ビルの528億円、続いて東京建物、森トラスト、東急不動産HDが588億円、628億円、838億円となっています。なお、総合デベロッパー8社の平均は1384億円と、上位3社の高い水準に強く影響を受け、4番目に高い水準である野村不動産HDより高い水準となっていることが分かります。



3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング


マンションデベロッパー10社における営業利益を見てみると、プレサンスコーポレーションが206億円と営業利益の水準が最も高いマンションデベロッパーとなりました。タカラレーベン（MIRARTH HD）、ゴールドクレスト、日本エスコンがそれぞれ119億円、116億円、104億円と続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低いマンションデベロッパーはコスモスイニシアで34億円となり、明和地所、日神グループ、フージャースHDが42億円、52億円、67億円と続いています。なお、マンションデベロッパー10社の平均は約90億円と、FJネクストHDと穴吹興産との間に位置する水準にあることが読み取れます。



4. その他デベロッパーの営業利益ランキング


さらに、その他デベロッパー10社における営業利益を見てみると、営業利益の水準が最も高くなったデベロッパーは飯田グループHDで1533億円でした。そして、オープンハウスグループ、ヒューリック、イオンモールが1194億円、1145億円、382億円と続いています。（下図参照）







一方、営業利益の水準が最も低くなったその他デベロッパーはレオパレス21で18億円となりました。ファースト住建、フジ住宅、平和不動産が32億円、59億円、126億円と続いています。なお、その他デベロッパー10社の平均は約482億円で、この水準はヒューリックとイオンモールの間にあることが分かります。



5. デベロッパータイプ別の営業利益比較


ここで、デベロッパータイプ別の観点から営業利益について比較してみると、総合デベロッパー8社の平均は1384億円、マンションデベロッパー10社の平均は90億円、その他デベロッパー10社の平均は482億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見た総合デベロッパーの規模はマンションデベロッパーに対して約15.4倍、その他デベロッパーに対しては約2.9倍の大きさであることが読み取れます。（下図参照）







同様の観点でその他デベロッパーはマンションデベロッパーに対して約5.4倍の規模となっています。また、デベロッパー28社における平均は600億円となっています。



参考｜データ一覧


最後に、今回対象としたデベロッパー28社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。

【対象としたデベロッパー28社】


デベロッパータイプ	会社名
総合デベロッパー	三井不動産 三菱地所 住友不動産 東急不動産HD 野村不動産HD 東京建物 森ビル 森トラスト
マンションデベロッパー	タカラレーベン（MIRARTH HD） プレサンスコーポレーション コスモスイニシア 日神グループ 穴吹興産 FJネクストHD 明和地所 フージャースHD 日本エスコン ゴールドクレスト
その他デベロッパー	飯田グループHD レオパレス21 オープンハウスグループ イオンモール パーク24 ヒューリック フジ住宅 三栄建築設計 ファースト住建 平和不動産



【デベロッパー28社の営業利益ランキング｜データ一覧】


会社名	営業利益（連結）	デベロッパータイプ
三菱地所	2790億円	総合デベロッパー
三井不動産	2450億円	総合デベロッパー
住友不動産	2339億円	総合デベロッパー
飯田グループHD	1533億円	その他デベロッパー
オープンハウスグループ	1194億円	その他デベロッパー
ヒューリック	1145億円	その他デベロッパー
野村不動産HD	912億円	総合デベロッパー
東急不動産HD	838億円	総合デベロッパー
森トラスト	628億円	総合デベロッパー
東京建物	588億円	総合デベロッパー
森ビル	528億円	総合デベロッパー
イオンモール	382億円	その他デベロッパー
パーク24	207億円	その他デベロッパー
プレサンスコーポレーション	206億円	マンションデベロッパー
三栄建築設計	129億円	その他デベロッパー
平和不動産	126億円	その他デベロッパー
タカラレーベン（MIRARTH HD）	119億円	マンションデベロッパー
ゴールドクレスト	116億円	マンションデベロッパー
日本エスコン	104億円	マンションデベロッパー
FJネクストHD	91億円	マンションデベロッパー
穴吹興産	70億円	マンションデベロッパー
フージャースHD	67億円	マンションデベロッパー
フジ住宅	59億円	その他デベロッパー
日神グループ	52億円	マンションデベロッパー
明和地所	42億円	マンションデベロッパー
コスモスイニシア	34億円	マンションデベロッパー
ファースト住建	32億円	その他デベロッパー
レオパレス21	18億円	その他デベロッパー
総合デベロッパー8社平均	1384億円	総合デベロッパー8社
マンションデベロッパー10社平均	90億円	マンションデベロッパー10社
その他デベロッパー10社平均	482億円	その他デベロッパー10社
デベロッパー28社平均	600億円	デベロッパー28社

出典｜有価証券報告書、決算短信等に基づいて作成（2022年10月末時点）
注）値は「連結」に基づく。

以上のように、今回は「デベロッパーランキング」として、国内の主要なデベロッパー28社の営業利益ランキングについて紹介しました。

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