デベロッパーの営業利益ランキング|デベロッパーランキング【2019年版】
【主要デベロッパー30社の営業利益ランキング|2019年版】
国内の主要なデベロッパーの状況を業績などから把握する「デベロッパーランキング」、今回は民間デベロッパー30社の営業利益ランキングについて2019年3月期決算における各社の営業利益をベースに紹介します。
一般的にデベロッパーはタイプ別で分類されることを踏まえ、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. デベロッパー30社の営業利益ランキング
- 2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング
- 3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング
- 4. その他デベロッパーの営業利益ランキング
- 5. デベロッパータイプ別の営業利益比較
- 参考|データ一覧
1. デベロッパー30社の営業利益ランキング
まず、デベロッパー30社で見た場合、三井不動産が2621億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。また、三菱地所、住友不動産、飯田グループがそれぞれ2292億円、2204億円、971億円と三井不動産に続いています。(下図参照)
一方、営業利益の水準が最も低くなったデベロッパーは明和地所の24億円、続いてファースト住建、コスモスイニシア、穴吹興産が38億円、54億円、55億円と上位デベロッパーと極めて大きな差となっていることが読み取れます。なお、30社における平均は496億円となっています。
2. 総合デベロッパーの営業利益ランキング
次に、総合デベロッパー9社で見た場合、三井不動産が2621億円と営業利益の水準が最も高いデベロッパーとなりました。そして三菱地所、住友不動産、東急不動産がそれぞれ2292億円、2204億円、802億円と続いていますが、上位3社における営業利益が2000億円をこえ、顕著に大きいことが読み取れます。(下図参照)
一方、営業利益の水準が最も低くなった総合デベロッパーはNTT都市開発の286億円、続いて森トラスト、東京建物、森ビルが344億円、468億円、611億円となっています。なお、総合デベロッパー9社の平均は1158億円と、上位3社の高い水準に強く影響を受け、4番目に高い水準である東急不動産より高い水準となっていることが分かります。
3. マンションデベロッパーの営業利益ランキング
マンションデベロッパー11社における営業利益を見てみると、プレサンスコーポレーションが217億円と営業利益の水準が最も高いマンションデベロッパーとなりました。大京、日本エスコン、FJネクストがそれぞれ202億円、116億円、101億円と続いています。(下図参照)
一方、営業利益の水準が最も低いマンションデベロッパーは明和地所で24億円となり、コスモスイニシア、穴吹興産、日神不動産が54億円、55億円、62億円と続いています。なお、マンションデベロッパーの平均は約106億円で日本エスコンとFJネクストの間の水準にあることが読み取れます。
4. その他デベロッパーの営業利益ランキング
さらに、その他デベロッパー10社における営業利益を見てみると、営業利益の水準が最も高くなったデベロッパーは飯田グループで971億円でした。そしてヒューリック、イオンモール、オープンハウスが756億円、530億円、473億円と続いています。(下図参照)
一方、営業利益の水準が最も低くなったその他デベロッパーはファースト住建で38億円となりました。フジ住宅、レオパレス21、三栄建築設計が66億円、74億円、82億円と続いています。なお、その他デベロッパー10社の平均は約331億円で、この水準はオープンハウスとパーク24の間にあることが分かります。
5. デベロッパータイプ別の営業利益比較
ここで、デベロッパータイプ別の観点から営業利益について比較してみると、総合デベロッパー9社の平均は1158億円、マンションデベロッパー11社の平均は106億円、その他デベロッパー10社の平均は331億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見た総合デベロッパーの規模はマンションデベロッパーに対して約11.0倍、その他デベロッパーに対しては約3.5倍の大きさであることが読み取れます。(下図参照)
同様の観点でその他デベロッパーはマンションデベロッパーに対して約3.1倍の規模となっています。また、デベロッパー30社における平均は496億円となっています。
参考|データ一覧
最後に、今回対象としたデベロッパー30社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたデベロッパー30社】
デベロッパータイプ | 会社名 |
総合デベロッパー | 三井不動産 三菱地所 住友不動産 東急不動産 野村不動産 東京建物 森ビル 森トラスト NTT都市開発 |
マンションデベロッパー | 大京 タカラレーベン プレサンスコーポレーション コスモスイニシア 日神不動産 穴吹興産 FJネクスト 明和地所 フージャース 日本エスコン ゴールドクレスト |
その他デベロッパー | 飯田グループ レオパレス21 オープンハウス イオンモール パーク24 ヒューリック フジ住宅 三栄建築設計 ファースト住建 平和不動産 |
【デベロッパー30社の営業利益ランキング|データ一覧】
会社名 | 営業利益(連結) | デベロッパータイプ |
---|---|---|
三井不動産 | 2621億円 | 総合デベロッパー |
三菱地所 | 2292億円 | 総合デベロッパー |
住友不動産 | 2204億円 | 総合デベロッパー |
飯田グループ | 971億円 | その他デベロッパー |
東急不動産 | 802億円 | 総合デベロッパー |
野村不動産 | 792億円 | 総合デベロッパー |
ヒューリック | 756億円 | その他デベロッパー |
森ビル | 611億円 | 総合デベロッパー |
イオンモール | 530億円 | その他デベロッパー |
オープンハウス | 473億円 | その他デベロッパー |
東京建物 | 468億円 | 総合デベロッパー |
森トラスト | 344億円 | 総合デベロッパー |
NTT都市開発 | 286億円 | 総合デベロッパー |
プレサンスコーポレーション | 271億円 | マンションデベロッパー |
パーク24 | 225億円 | その他デベロッパー |
大京 | 202億円 | マンションデベロッパー |
日本エスコン | 116億円 | マンションデベロッパー |
FJネクスト | 101億円 | マンションデベロッパー |
タカラレーベン | 100億円 | マンションデベロッパー |
平和不動産 | 93億円 | その他デベロッパー |
フージャース | 93億円 | マンションデベロッパー |
ゴールドクレスト | 83億円 | マンションデベロッパー |
三栄建築設計 | 82億円 | その他デベロッパー |
レオパレス21 | 74億円 | その他デベロッパー |
フジ住宅 | 66億円 | その他デベロッパー |
日神不動産 | 62億円 | マンションデベロッパー |
穴吹興産 | 55億円 | マンションデベロッパー |
コスモスイニシア | 54億円 | マンションデベロッパー |
ファースト住建 | 38億円 | その他デベロッパー |
明和地所 | 24億円 | マンションデベロッパー |
総合デベロッパー9社平均 | 1158億円 | 総合デベロッパー9社 |
マンションデベロッパー11社平均 | 106億円 | マンションデベロッパー11社 |
その他デベロッパー10社平均 | 331億円 | その他デベロッパー10社 |
デベロッパー30社平均 | 496億円 | デベロッパー30社 |
注)値は「連結」に基づく。
・大京の値は2018年3月末時点の値
以上のように、今回は「デベロッパーランキング」として、国内の主要なデベロッパー30社の営業利益ランキングについて紹介しました。
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