配管工の年収｜建設業の賃金【2018年版】
【建設業の賃金⑬】
建設業における賃金の水準を把握する「建設業の賃金」シリーズ、前回のコラムでは「電気工」の賃金水準について紹介しました。今回は「配管工」の賃金水準に焦点を当て、年齢別や地域別の賃金水準について年収ベースで紹介していきます。
配管工の年収は全国で453.1万円の水準、男女差は約117万円！
まず、全国における配管工の年収を性別にみてみると、男性の場合で453.1万円、一方で女性の場合では336.0万円の水準、男女の合計では451.2万円となっています。その為、配管工の年収における男女差は117.13万円の違いがあることが分かります。（下図参照）
また、男女の合計における年収水準が男性の場合に近い理由として、配管工の全体数のうち男性の占める割合が大きいことが考えられます。
年齢別では、40歳-44歳が504.9万円で最も高い水準に！
次に、全国における配管工（男性）の年収を年齢別にみてみると、19歳以下の247.6万円から25歳-29歳の395.7万円まで大きく増えていることが分かります。また、年齢別でみた配管工の年収は40歳-44歳の504.9万円をピークとして、その後は55歳-59歳まで概ね横ばい若干の減少傾向で推移しています。そして、60歳以上で大きく減少する傾向となっており、60歳-64歳では394.2万円の水準まで落ち込んでいます。（下図参照）
都道府県別でみた年収、最も高い水準は三重、次いで兵庫、宮城が高水準に！
さらに、全国における配管工（男性）の年収を都道府県別でみてみると、最も高い水準は三重の618.5万円、次いで兵庫の565.9万円、宮城の551.6万円が続き、これらの地域における水準は全国の水準より100万円以上高い水準となっています。一方、年収の最も低い水準は山梨の251.5万円で、次いで鳥取の258.5万円、徳島の330.2万円になります。なお、東京都における年収は511.2万円と全体で9番目の水準となっています。（下図参照）
配管工の年収、東京都、全国で共に増加の傾向に！
①東京都における年収水準の傾向は！？
2017年までの東京都における配管工（男性）の年収水準を見てみると、2010年の624.7万円から2012年の393.5万円まで大きく減少しています。その翌年には597.9万円まで急回復しましたが、翌年には再び511.8万円の水準まで落ち込んでいます。その後、2016年の時点では428.5万円の水準でしたが、2017年時点では511.2万円の水準まで大きく増加しています。（下図参照）
②全国における年収水準の傾向は！？
同様に、全国における配管工（男性）の年収水準を見てみると、2011年の399.9万円から2015年の433.0万円まで概ね横ばい若干の増加傾向で推移し、その後、2016年に407.6万円の水準まで落ち込みました。2017年の時点では453.1万円と増加していることが読み取れます。（下図参照）
以上のように、今回は「建設業の賃金」シリーズとして、配管工の賃金水準について年収をベースに年齢別や都道府県別の観点から紹介しました。
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【職業の解説】
配管工｜建築配管工、堂宮配管工、数寄屋配管工、造作配管工などの職種を含み、家屋、橋梁などの築造、屋内における造作などをする仕事に従事する者をいう。
出典｜賃金構造基本統計調査の現行の職種解説（厚労省）
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