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電気工の年収|建設業の賃金【2018年版】

【建設業の賃金⑫】
建設業における賃金の水準を把握する「建設業の賃金」シリーズ、前回のコラムでは「左官」の賃金水準について紹介しました。今回は「電気工」の賃金水準に焦点を当て、年齢別や地域別の賃金水準について年収ベースで紹介していきます。

電気工の年収|建設業の年収2018年版

電気工の年収は全国で496.7万円の水準、男女差は約244万円!


まず、全国における電気工の年収を性別にみてみると、男性の場合で498.5万円、一方で女性の場合では254.5万円の水準、男女の合計では496.7万円となっています。その為、電気工の年収における男女差は244.0万円の違いがあることが分かります。(下図参照)


電気工の年収(万円)|全国


また、男女の合計における年収水準が男性の場合に近い理由として、電気工の全体数のうち男性の占める割合が大きいことが考えられます。

年齢別では、45歳-49歳が624.5万円で最も高い水準に!


次に、全国における電気工(男性)の年収を年齢別にみてみると、19歳以下の252.6万円から25歳-29歳の454.2万円まで大きく増えていることが分かります。また、年齢別でみた電気工の年収は45歳-49歳の624.5万円をピークとして、50歳以上からは減少する傾向にあり、60歳-64歳では487.6万円の水準まで落ち込んでいます。(下図参照)


電気工の年収(万円)|年齢別(全国・男)


都道府県別でみた年収、最も高い水準は宮城、次いで和歌山、奈良が高水準に!


さらに、全国における電気工(男性)の年収を都道府県別でみてみると、最も高い水準は宮城の807.3万円、次いで和歌山の711.0万円、奈良の681.6万円が続き、これらの地域における水準は全国の水準より180万円以上高い水準となっています。一方、最も低い水準となったのは岩手の338.3万円、次いで鹿児島の369.7万円、栃木の371.4万円でした。なお、東京都における年収は605.0万円と全体で5番目に高い水準となっています。(下図参照)


電気工の年収(万円)|都道府県別(男)


電気工の年収、東京都、全国で共に増加傾向に!


①東京都における年収水準の傾向は!?
2017年までの東京都における電気工(男性)の年収水準を見てみると、2010年の505.4万円から2011年の542.7万円まで大きく増加しています。その後、2014年の477.9万円まで減少傾向で推移しました。2015年には597.6万円まで急増しましたが、翌2016年には538.1万円の水準まで落ち込んでいます。2017年時点では605.0万円の水準にあり増加傾向となっています。(下図参照)


電気工の年収(万円)|東京都(男)


②全国における年収水準の傾向は!?
同様に、全国における電気工(男性)の年収水準を見てみると、2010年の446.2万円から2011年の464.2万円まで若干の増加し、その後、2013年の428.6万円の水準まで減少傾向で推移しました。そこから継続的な増加傾向で推移し、2017年の時点では498.5万円の水準まで増加していることが読み取れます。(下図参照)


電気工の年収(万円)|全国(男)


以上のように、今回は「建設業の賃金」シリーズとして、電気工の賃金水準について年収をベースに年齢別や都道府県別の観点から紹介しました。

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【職業の解説】
電気工|建築電気工、堂宮電気工、数寄屋電気工、造作電気工などの職種を含み、家屋、橋梁などの築造、屋内における造作などをする仕事に従事する者をいう。
出典|賃金構造基本統計調査の現行の職種解説(厚労省)

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