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設計VEとは|建設用語集

【設計VE】
【VE|Value Engineering】
設計VEとはコストマネジメントCM(コンストラクションマネジメント)における業務の一種で、設計内容を多面的にレビューして発注者が求める建物の機能とコスト・スケジュールの観点から費用対効果の向上を図ること。

設計VEでは設計情報をベースに「発注者が求める建物の機能を満たしているか?」「発注者が望んでいる以上に過剰な仕上げグレードになっていないか?」「同じ機能を満たす安価な建材・機器は無いか?」などといった視点から設計に無理、無駄、過剰な部分がないか確認すると同時に、設計内容を少し見直すことでコストや工期に大きく影響する改善代案を模索し、具体的なコスト縮減額や工期短縮日数などを定量化したうえでVE提案として提示する。

原設計者とは独立した視点から設計内容を多面的にレビューすることを基本としている為、一般にはVEチームと呼ばれる原設計者とは異なるコンサルタントチーム(または施工者)によって実施される。

VEチームにより検討された提案は発注者と原設計者に提出されて提案の採否が検討され、採用案については原設計者によって設計に反映される。

計画から設計までの各段階で実施されるが、設計が概ね確定する実施設計段階よりは基本設計段階、基本設計段階よりは基本計画段階で実施する方が、コスト縮減や工期短縮の提案採用により得られる効果が高いだけでなく、設計の手戻りが少なくて済む点も特徴として挙げられる。

工事の発注方式として、競争入札見積合わせの際に施工業者に工事金額と併せてVE提案を提出してもらい、それらを価格と併せて総合的に評価して施工者を選定する VE方式が採用されることもある。

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詳しい解説はこちらから↓
基本設計段階のコストマネジメントとは
実施設計段階のコストマネジメントとは
工事発注段階のコストマネジメントとは
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【関連ワード】
建設マネジメントCM(コンストラクションマネジメント)コストマネジメントPM(プロジェクトマネジメント)フィージビリテイスタディ設計VEBIM

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2016.7.19
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