建築需要とは|建設用語集
【建築需要】
「建築需要」とは「発注者による建築工事の発注意欲」を指す総称で建設需要の一部でもある。一般に「建築需要」は建物用途などによって分類されるが、大きくは住宅建築需要と非住宅建築需要に分けられ、その中で「新設/修繕・更新・改修」「用途」「民間/公共」「地域別」「構造別」などの観点から分類される。
「建築需要」は着工床面積に基づいた床面積をベースに、または受注高や工事費予定額などに基づいた金額をベースにその規模を把握するのが一般的。
例えば、2020年の国内における「建築需要」は下記概要の通り。
【着工床面積ベース】
① 全体で約1億1374万㎡
② 約57%が住宅、43%が非住宅の需要
③ 約95%が民間、5%が公共の需要
④ 民間住宅で約57%、民間非住宅で約39%の需要を占める
参照|建築着工統計調査(国交省)
【工事費予定額ベース】
① 全体で約24兆3070億円
② 約53%が住宅、47%が非住宅の需要
③ 約93%が民間、7%が公共の需要
④ 民間住宅で約52%、民間非住宅で約41%の需要を占める
参照|建築着工統計調査(国交省)
実質的な工事の面積を表すこともあり「建築需要」を測る指標には着工床面積が活用される場合が多い。しかしながら、この着工床面積には修繕、更新や改修に係る工事の需要が含まれないなど、それぞれの指標で一長一短がある為、利用目的に適した指標をその都度検討して採用する必要がある。
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・建設需要を把握する3つのアプローチとは?
・「統計データ」を活用した建設需要の把握
・建設需要の傾向を把握する考え方
・建設需要の「影響要因」とは?
【関連ワード】
手持ち工事高、繰越高、未消化工事高、完成工事高、施工高、出来高、受注高、建設投資、土木需要、非住宅建築需要、住宅建築需要、建築需要、建設需要