住宅建築需要とは|建設用語集
【住宅建築需要】
「住宅建築需要」とは「発注者による住宅建築工事の発注意欲」を指す総称で建設需要や建築需要の一部。
一般に「住宅建築需要」は「新設/修繕・更新・改修」「持家/貸家/分譲」「民間/公共」「地域別」「構造別」などの観点から分類される。
「住宅建築需要」は着工戸数や着工床面積に基づいた戸数や床面積をベースに、または工事費予定額などに基づいた金額をベースにその規模が把握される。
例えば、2019年の国内における「住宅建築需要」は下記概要の通り。
【着工戸数ベース】
① 着工新設住宅で約90万5100戸
② 約38%が貸家、32%が持家、30%が分譲住宅の需要
③ 約99%が民間、1%が公共の需要
④ 約58%が木造、26%がRC造、15%がS造
参照|建築着工統計調査(国交省)
【着工床面積ベース】
① 着工新設住宅で約7490万㎡
② 約46%が持家、32%が分譲住宅、22%が貸家の需要
③ 約99%が民間、1%が公共の需要
④ 約67%が木造、19%がRC造、13%がS造
参照|建築着工統計調査(国交省)
具体的にイメージしやすいこともあり「住宅建築需要」を測る指標には着工戸数が活用される場合が多い。しかしながら、戸あたり床面積が常に同じではない為、例えば「住宅の着工戸数は増加したにもかかわらず着工床面積は減少していた」といった結果を得る場合もある。それぞれの指標で一長一短がある為、利用目的に適した指標をその都度検討して採用する必要がある。
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【関連ワード】
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