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総価単価請負契約とは|建設用語集

【総価単価請負契約】
【BQ方式】
「総価単価請負契約」とは、建設プロジェクトにおいて工事や設計業務等を発注する際に契約上の価格や条件を取り決める契約方式の一つで定額請負契約の一種。BQ方式とも呼ばれる。

「総価単価請負契約」はBQ(Bill of Quantities)と呼ぶ数量明細書を発注者側が準備し、そのBQに基づいて請負業者が値入れすることで請負金額が決定される方式。「総価単価請負契約」による請負業者との契約は総価による請負工事であるが、同時に各工事項目における単価も契約の対象となる為「総価単価請負契約」と呼ばれる。

この方式の特徴は、BQに提示する工事数量に関しては発注者側が責任をもつ契約数量として提示し、工事単価も契約の対象としている点にある。その為、BQは発注・契約図書の一部になる。

この方式の活用メリットとしては、発注者が数量公開することにより入札者や見積参加者の数量拾い手間を省ける点、そして発注者にとっては提出された見積金額の内訳を容易に比較できる点が挙げられる。さらに、各工事単価についても発注者と受注者の双方が前もって合意しておくことで、契約後における設計変更の円滑な価格協議にも繋がる。

元々は英連邦諸国において採用されている価格契約の方式であるが、近年は国内でも、例えば、BQを参考数量としてのみ公開し契約数量とはしない方式や、総価契約単価合意方式と呼ばれる方式など「総価単価請負契約」の考え方をベースとした価格契約方式の活用が出てきている。
参考|総価契約単価合意方式の見直し(国交省)

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