スーパーゼネコン(大手5社)とは|建設用語集
【スーパーゼネコン(大手5社)】
スーパーゼネコンとはゼネコンの中で清水建設、大林組、大成建設、鹿島建設、竹中工務店の5社を表す総称。大手5社とも呼ばれる。
スーパーゼネコンの特徴はゼネコンの中でも会社規模が顕著に大きいことにある。例えば、従業員数で見た場合、スーパーゼネコン各社の従業員数(単独)は8000人から1万人程度、売上高(単独)は概ね1兆円から1兆5000億円の水準にある
準大手ゼネコン各社における従業員数(単独)が2500人から5000人程度、売上高(単独)が3000億円から6500億円程度であることを踏まえると、スーパーゼネコンは従業員数や売上規模の観点から極めて大きな規模であることが分かる。
また、スーパーゼネコンは施工部門と併せて設計部門、技術部門、研究開発部門など、施工のみならず建設に係る幅広い部門で展開している為、各社で独自の工法・技術を開発しており、その他のゼネコンと比較して非常に高い技術力を持っている点も大きな特徴として挙げられる。
その為、例えば、建物の床面積が何十万㎡といった超大型の再開発事業、階数が50階を超えるような超高層開発案件、特殊な工法や高度な技術力を要する建設プロジェクトでは準大手ゼネコンや中堅ゼネコンでは対応が難しく、スーパーゼネコンのみ対応可能な場合もある。
さらに、準大手ゼネコンや中堅ゼネコンは、規模で分類する際の考え方や定義に基づいて対象となるゼネコンが異なる場合もあるが、スーパーゼネコン(大手5社)は何十年も変わることなく清水建設、大林組、大成建設、鹿島建設、竹中工務店の5社を表す総称として用いられていることも特徴的な点として挙げられる。
2022年度における国内ゼネコンの市場規模は出来高ベースで年間約53兆2891億円(建設総合統計|国交省)、そしてスーパーゼネコン5社全体の売上高(単独)が約6兆7455億円であることを踏まえると、スーパーゼネコンの業界シェアは約12.7%となる。国内建設業者が約47万であることを考慮すると、その割合は大きく、建設業に対する影響力の大きさが見て取れる。
なお、スーパーゼネコン全体でみた建築工事と土木工事の割合は受注高ベースでそれぞれ76.4%、19.6%と7割以上が建築工事となっている(2023年3月末時点)。
スーパーゼネコン5社に関する売上高、従業員数は下記の一覧表を参照。
【スーパーゼネコン(大手5社)一覧】
単独の売上高が1兆円を超えるスーパーゼネコン5社
会社名 | 売上高(単独) | 従業員数(単独) |
---|---|---|
清水建設 | 1兆5573億円 | 1万845人 |
鹿島建設 | 1兆4328億円 | 1万137人 |
大林組 | 1兆3870億円 | 1万56人 |
大成建設 | 1兆3256億円 | 9897人 |
竹中工務店 | 1兆428億円 | 8088人 |
スーパーゼネコン5社合計 | 6兆7455億円 | 4万9023人 |
スーパーゼネコン5社平均 | 1兆3491億円 | 9805人 |
注)2023年3月末時点の値
なお、スーパーゼネコン各社の2023年3月末時点における受注高、売上高、手持ち工事高、営業利益といった業績の状況や傾向の詳細については下記参照。
・清水建設
・大林組
・大成建設
・鹿島建設
・竹中工務店
・スーパーゼネコン5社
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