ゼネコン規模別の比較|ゼネコン規模別の状況把握【2026年版】
【業績から比較するゼネコン規模別の状況|2026年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン規模別の観点からみた状況について紹介していきます。
具体的には、2026年3月期決算における受注高や売上高、繰越高といった業績の状況をベースに、下記の点より比較して紹介します。
- 1. 受注高の比較
- 2. 売上高の比較
- 3. 繰越高の比較
- 4. 手持ち工事月数の比較
- 5. 営業利益の比較
- 6. 営業利益率の比較
- 7. 従業員数の比較
- 8. 平均年齢の比較
- 9. 平均勤続年の比較
- 10. 平均年収の比較
- 11. 従業員あたり受注高の比較
- 12. 従業員あたり売上高の比較
- 13. 従業員あたり繰越高の比較
- 14. 従業員あたり営業利益の比較
- 参考|主要データ一覧
1. 受注高の比較
まず、ゼネコン規模別の観点から受注高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆8902億円、準大手ゼネコン10社の平均は5410億円、中堅ゼネコン8社の平均は2071億円となりました。これより、平均的な受注高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.5倍、中堅ゼネコンに対しては約9.1倍の大きさとなっていることが読み取れます。(下図参照)
また、同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.6倍の大きさとなっています。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ3926億円、7182億円でした。
2. 売上高の比較
次に、ゼネコン規模別の観点から売上規模について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆4832億円、準大手ゼネコン10社の平均は5045億円、中堅ゼネコン8社の平均は1871億円となりました。これより、平均売上の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約2.9倍、中堅ゼネコンに対しては約7.9倍の大きさであることが読み取れます。(下図参照)
同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.7倍の規模となっています。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均の売上規模はそれぞれ3635億円、6042億円でした。
3. 繰越高の比較
続いて、ゼネコン規模別の観点から繰越高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は2兆7884億円、準大手ゼネコン10社の平均は7883億円、中堅ゼネコン8社の平均は3190億円となりました。これより、平均的な繰越高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.5倍、中堅ゼネコンに対しては約8.7倍の規模となっていることが読み取れます。(下図参照)
また、同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.5倍の大きさとなっています。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ5797億円、1兆0599億円でした。
4. 手持ち工事月数の比較
さらに、ゼネコン規模別の観点から手持ち工事月数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は22.6ヵ月、準大手ゼネコン10社の平均は18.7ヵ月、中堅ゼネコン8社の平均は20.5ヵ月となりました。(下図参照)
これより、スーパーゼネコン5社が最も手持ち工事月数が長いゼネコン規模となり、続いて中堅ゼネコン8社、そして準大手ゼネコン10社が最も手持ち工事月数の短いゼネコン規模となっていることが分かります。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ19.1ヵ月と21.0ヵ月でした。
5. 営業利益の比較
ここで、ゼネコン規模別の観点から営業利益について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1194億円、準大手ゼネコン10社の平均は296億円、中堅ゼネコン8社の平均は96億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約4.0倍、中堅ゼネコンに対しては約12.4倍の大きさであることが読み取れます。(下図参照)
同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約3.1倍の規模となっています。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均の営業利益はそれぞれ207億円、422億円でした。
6. 営業利益率の比較
一方、ゼネコン規模別の観点から営業利益率について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は8.0%、準大手ゼネコン10社の平均は5.9%、中堅ゼネコン8社の平均は5.1%となりました。(下図参照)
これより、スーパーゼネコン5社が最も営業利益率が高いゼネコン規模となり、続いて準大手ゼネコン10社、そして中堅ゼネコン8社は最も営業利益率の低いゼネコン規模となっていることが分かります。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ5.7%、6.9%でした。
7. 従業員数の比較
ここで、ゼネコン規模別の平均的な従業員数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は10529人、準大手ゼネコン10社の平均は3463人、中堅ゼネコン8社の平均は1698人となりました。これより、平均的な従業員数の観点より見たスーパーゼネコンの規模は、準大手ゼネコンに対して約3.0倍、中堅ゼネコンに対しては約6.2倍大きいゼネコンであることが読み取れます。(下図参照)
同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.0倍の規模のゼネコンであると言えます。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均の従業員数はそれぞれ2736人、4507人となっています。
8. 平均年齢の比較
続いて、ゼネコン規模別の平均年齢について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は42.7歳、準大手ゼネコン10社の平均は43.3歳、中堅ゼネコン8社の平均は43.4歳となりました。これより、規模別の観点でみた平均年齢は42.7歳から43.4歳までの極めて狭い範囲の中にあることが読み取れます。(下図参照)
また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均年齢はそれぞれ43.3歳、43.0歳となっています。
9. 平均勤続年の比較
ゼネコン規模別の平均勤続年数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は16.6年、準大手ゼネコン10社の平均は17.6年、中堅ゼネコン8社の平均は17.3年となりました。(下図参照)
これより、規模別の観点でみた平均勤続年数は16.6年から17.6年までと、非常に狭い範囲にあることが読み取れます。準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均勤続年数はそれぞれ17.5年、17.0年となっています。
10. 平均年収の比較
ここで、ゼネコン規模別の観点から平均年収について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1174.5万円、準大手ゼネコン10社の平均は1002.8万円、中堅ゼネコン8社の平均は952.4万円となりました。これより、スーパーゼネコンにおける平均年収の水準は、準大手ゼネコンに対して約171.7万円、中堅ゼネコンに対しては約222.1万円高い水準にあることが読み取れます。(下図参照)
また、同様の観点でみてみると、準大手ゼネコンにおける平均年収は、中堅ゼネコンに対して約50.4万円高い水準にあります。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ989.9万円、1087.9万円でした。
11. 従業員あたり受注高の比較
ゼネコン規模別に従業員あたり受注高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は179.5百万円/人、準大手ゼネコン10社の平均は156.2百万円/人、中堅ゼネコン7社の平均は120.6百万円/人でした。(下図参照)
また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ147.1百万円/人と164.3百万円/人になっています。
12. 従業員あたり売上高の比較
続いて、ゼネコン規模別に従業員あたり売上高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は140.9百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は145.7百万円 /人、中堅ゼネコン8社の平均は110.9百万円 /人でありました。(下図参照)
また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ136.8百万円 /人と139.0百万円 /人となっています。
13. 従業員あたり繰越高の比較
さらにゼネコン規模別に従業員あたり繰越高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は264.8百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は227.6百万円 /人、中堅ゼネコン8社の平均は192.6百万円 /人でした。(下図参照)
そして、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ218.7百万円 /人と243.2百万円 /人となっています。
14. 従業員あたり営業利益の比較
ここで、ゼネコン規模別に従業員あたり営業利益を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は11.3百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は8.6百万円/人、中堅ゼネコン8社の平均は5.6百万円 /人となっています。(下図参照)
また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ7.8百万円 /人と9.7百万円 /人でした。
参考|主要データ一覧
最後に、今回対象とした規模別のゼネコン大手23社と採用されたデータのうち主要なデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手23社】
| ゼネコン規模 | 会社名 |
| スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店 |
| 準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 フジタ |
| 中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン規模別の状況比較|主要データ一覧】
| 項目 | スーパーゼネコン | 準大手ゼネコン | 中堅ゼネコン | 準大手・中堅ゼネコン18社 | 大手ゼネコン23社 |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 受注高 | 9兆4510億円 | 5兆4100億円 | 1兆6571億円 | 7兆0671億円 | 16兆5180億円 |
| ② 売上高 | 7兆4162億円 | 5兆0453億円 | 1兆4972億円 | 6兆5425億円 | 13兆9587億円 |
| ③ 繰越高 | 13兆9420億円 | 7兆8826億円 | 2兆5522億円 | 10兆4348億円 | 24兆3767億円 |
| ④ 営業利益 | 5970億円 | 2963億円 | 765億円 | 3728億円 | 9698億円 |
| ⑤ 営業利益率 | 8.0% | 5.9% | 5.1% | 5.7% | 6.9% |
| ⑥ 手持ち工事月数 | 22.6ヵ月 | 18.7ヵ月 | 20.5ヵ月 | 19.1ヵ月 | 21.0ヵ月 |
| ⑦ 従業員数 | 5万2644人 | 3万4629人 | 1万1886人 | 4万6515人 | 9万9159人 |
| ⑧ 受注高(平均) | 1兆8902億円 | 5410億円 | 2071億円 | 3926億円 | 7182億円 |
| ⑨ 売上高(平均) | 1兆4832億円 | 5045億円 | 1871億円 | 3635億円 | 6069億円 |
| ⑩ 繰越高(平均) | 2兆7884億円 | 7883億円 | 3190億円 | 5797億円 | 10599億円 |
| ⑪ 営業利益(平均) | 1194億円 | 296億円 | 96億円 | 207億円 | 422億円 |
| ⑫ 従業員数(平均) | 10529人 | 3463人 | 1698人 | 2736人 | 4507人 |
| ⑬ 平均年齢(注1) | 42.7歳 | 43.3歳 | 43.4歳 | 43.3歳 | 43.0歳 |
| ⑭ 平均勤続年数(注1) | 16.6年 | 17.6年 | 17.3年 | 17.5年 | 17.0年 |
| ⑮ 平均年収(注1) | 1174.5万円 | 1002.8万円 | 952.4万円 | 989.9万円 | 1087.9万円 |
| ⑯ 従業員あたり受注高 | 179.5百万円/人 | 156.2百万円/人 | 120.6百万円/人 | 147.1百万円/人 | 164.3百万円/人 |
| ⑰ 従業員あたり売上高 | 140.9百万円/人 | 145.7百万円/人 | 110.9百万円/人 | 136.8百万円/人 | 139.0百万円/人 |
| ⑱ 従業員あたり繰越高 | 264.8百万円/人 | 227.6百万円/人 | 192.6百万円/人 | 218.7百万円/人 | 243.2百万円/人 |
| ⑲ 従業員あたり営業利益 | 11.3百万円/人 | 8.6百万円/人 | 5.6百万円/人 | 7.8百万円/人 | 9.7百万円/人 |
注1)値は「単独」に基づく。
注2)東洋建設はアーキブック事務局による推計値
注3)前田建設工業、三井住友建設は「連結」に基づく。
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、ゼネコン規模別の観点から、受注高や売上高といった業績の状況をベースに比較して紹介しました。
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