ゼネコン規模別の比較|ゼネコン規模別の状況把握【2020年版】

【業績から比較するゼネコン規模別の状況|2020年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン規模別の観点からみた状況について紹介していきます。

業績から把握するゼネコン規模別の状況比較社の状況
具体的には、2020年3月期決算における受注高や売上高、繰越高といった業績の状況をベースに、下記の点より比較して紹介します。

  • 1. 受注高の比較
  • 2. 売上高の比較
  • 3. 繰越高の比較
  • 4. 手持ち工事月数の比較
  • 5. 営業利益の比較
  • 6. 営業利益率の比較
  • 7. 従業員数の比較
  • 8. 平均年齢の比較
  • 9. 平均勤続年の比較
  • 10. 平均年収の比較
  • 11. 従業員あたり受注高の比較
  • 12. 従業員あたり売上高の比較
  • 13. 従業員あたり繰越高の比較
  • 14. 従業員あたり営業利益の比較
  • 参考|主要データ一覧

  • 1. 受注高の比較


    まず、ゼネコン規模別の観点から受注高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆2920億円、準大手ゼネコン10社の平均は3853億円、中堅ゼネコン8社の平均は1507億円となりました。これより、平均的な受注高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.4倍、中堅ゼネコンに対しては約8.6倍の規模となっていることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の受注高比較


    また、同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.6倍の規模となりました。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ2810億円、5008億円となっています。

    2. 売上高の比較


    次に、ゼネコン規模別の観点から売上高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆3205億円、準大手ゼネコン10社の平均は4287億円、中堅ゼネコン8社の平均は1584億円となりました。これより、平均的な売上高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.1倍、中堅ゼネコンに対しては約8.3倍の大きさとなっていることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の売上高比較


    同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.7倍の規模とっています。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ3086億円、5285億円でした。

    3. 繰越高の比較


    続いて、ゼネコン規模別の観点から繰越高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆8233億円、準大手ゼネコン10社の平均は5870億円、中堅ゼネコン8社の平均は2112億円となりました。これより、平均的な繰越高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.1倍、中堅ゼネコンに対しては約8.6倍の規模であることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の繰越高比較


    また、同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.8倍の大きさでありました。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ4200億円、7250億円となっています。

    4. 手持ち工事月数の比較


    さらに、ゼネコン規模別の観点から手持ち工事月数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は16.6ヵ月、準大手ゼネコン10社の平均は16.4ヵ月、中堅ゼネコン8社の平均は16.0ヵ月でした。(下図参照)


    ゼネコン規模別の手持ち工事月数比較


    これより、スーパーゼネコン5社が最も手持ち工事月数が長いゼネコン規模となり、続いて準大手ゼネコン10社、そして中堅ゼネコン8社が最も手持ち工事月数の短いゼネコン規模となっていることが分かります。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ16.3ヵ月、16.5ヵ月でした。

    5. 営業利益の比較


    ここで、ゼネコン規模別の観点から営業利益について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1095億円、準大手ゼネコン10社の平均は274億円、中堅ゼネコン8社の平均は72億円となりました。これより、平均的な営業利益の観点より見たスーパーゼネコンの規模は、準大手ゼネコンに対して約4.0倍、中堅ゼネコンに対しては約15.1倍の大きさであることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の営業利益比較


    同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約3.8倍の規模となっています。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ184億円、382億円でした。

    6. 営業利益率の比較


    一方、ゼネコン規模別の観点から営業利益率について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は8.3%、準大手ゼネコン10社の平均は6.4%、中堅ゼネコン8社の平均は4.6%でした。(下図参照)


    ゼネコン規模別の営業利益率比較


    これより、スーパーゼネコン5社が最も営業利益率が高いゼネコン規模となり、続いて準大手ゼネコン10社、そして中堅ゼネコン8社は最も営業利益率の低いゼネコン規模であることが分かります。また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ6.0%、7.2%となっています。

    7. 従業員数の比較


    ここで、ゼネコン規模別の平均的な従業員数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は9514人、準大手ゼネコン10社の平均は3482人、中堅ゼネコン8社の平均は1543人となりました。これより、平均的な従業員数の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約2.7倍、中堅ゼネコンに対しては約6.2倍大きいゼネコンであることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の従業員数比較


    同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.3倍の規模のゼネコンであると言えます。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均の従業員数はそれぞれ2620人、4119人でした。

    8. 平均年齢の比較


    続いて、ゼネコン規模別の平均年齢について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は43.3歳、準大手ゼネコン10社の平均は43.8歳、中堅ゼネコン8社の平均は43.5歳となりました。これより、規模別の観点でみた平均年齢は43.3歳から43.8歳までの極めて狭い範囲の中にあることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の平均年齢比較


    また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均年齢はそれぞれ43.7歳、43.5歳でありました。

    9. 平均勤続年の比較


    ゼネコン規模別の平均勤続年数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は17.6年、準大手ゼネコン10社の平均は18.3年、中堅ゼネコン8社の平均は18.2年となりました。(下図参照)


    ゼネコン規模別の平均勤続年数比較


    これより、規模別の観点でみた平均勤続年数は17.6年から18.3年までの非常に狭い範囲にあることが読み取れます。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均勤続年数はそれぞれ18.3年、17.9年でありました。

    10. 平均年収の比較


    ここで、ゼネコン規模別の観点から平均年収について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1049.9万円、準大手ゼネコン10社の平均は888.6万円、中堅ゼネコン8社の平均は853.6万円でした。これより、スーパーゼネコンにおける平均年収の水準は準大手ゼネコンに対して約161万円、中堅ゼネコンに対しては約196万円高い水準にあることが読み取れます。(下図参照)


    ゼネコン規模別の平均年収比較


    また、同様の観点で準大手ゼネコンにおける平均年収は中堅ゼネコンに対して約35万円高い水準にあることが分かります。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ879.5万円、965.1万円となっています。

    11. 従業員あたり受注高の比較


    ゼネコン規模別に従業員あたり受注高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は135.8百万円/人、準大手ゼネコン10社の平均は110.7百万円/人、中堅ゼネコン8社の平均は97.7百万円/人でした。(下図参照)


    ゼネコン規模別の従業員あたり受注高の比較


    また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ107.3百万円/人と121.6百万円/人になっています。

    12. 従業員あたり売上高の比較


    続いて、ゼネコン規模別に従業員あたり売上高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は138.8百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は123.1百万円 /人、中堅ゼネコン8社の平均は102.6百万円 /人でありました。(下図参照)


    ゼネコン規模別の従業員あたり売上高の比較


    また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ117.8百万円 /人と128.3百万円 /人となっています。

    13. 従業員あたり繰越高の比較


    さらにゼネコン規模別に従業員あたり繰越高を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は191.6百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は168.6百万円 /人、中堅ゼネコン8社の平均は136.8百万円 /人でした。(下図参照)


    ゼネコン規模別の従業員あたり繰越高の比較


    そして、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ160.3百万円 /人と176.0百万円 /人となっています。

    14. 従業員あたり営業利益の比較


    ここで、ゼネコン規模別に従業員あたり営業利益を比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は11.5百万円 /人、準大手ゼネコン10社の平均は7.9百万円/人、中堅ゼネコン8社の平均は4.7百万円 /人となっています。(下図参照)


    ゼネコン規模別の従業員あたり営業利益の比較


    また、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ7.0百万円 /人と9.3百万円 /人でした。

    参考|主要データ一覧


    最後に、今回対象とした規模別のゼネコン大手23社と採用されたデータのうち主要なデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。

    【対象としたゼネコン大手23社】
    ゼネコン規模会社名
    スーパーゼネコン清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店
    準大手ゼネコン五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 フジタ
    中堅ゼネコン奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設


    【ゼネコン規模別の状況比較|主要データ一覧】
    項目スーパーゼネコン準大手ゼネコン中堅ゼネコン準大手・中堅ゼネコン18社大手ゼネコン23社
    ① 受注高6兆4601億円3兆8531億円1兆2057億円5兆588億円11兆5189億円
    ② 売上高6兆6024億円4兆2868億円1兆2673億円5兆5540億円12兆1565億円
    ③ 繰越高9兆1165億円5兆8699億円1兆6894億円7兆5593億円16兆6757億円
    ④ 営業利益5473億円2737億円578億円3315億円8789億円
    ⑤ 営業利益率8.3%6.4%4.6%6.0%7.2%
    ⑥ 手持ち工事月数16.6ヵ月16.4ヵ月16.0ヵ月16.3ヵ月16.5ヵ月
    ⑦ 従業員数4万7572人3万4816人1万2347人4万7163人9万4735人
    ⑧ 受注高(平均)1兆2920億円3853億円1507億円2810億円5008億円
    ⑨ 売上高(平均)1兆3205億円4287億円1584億円3086億円5285億円
    ⑩ 繰越高(平均)1兆8233億円5870億円2112億円4200億円7250億円
    ⑪ 営業利益(平均)1095億円274億円72億円184億円382億円
    ⑫ 従業員数(平均)9514人3482人1543人2620人4119人
    ⑬ 平均年齢43.3歳43.8歳43.5歳43.7歳43.5歳
    ⑭ 平均勤続年数17.6年18.3年18.2年18.3年17.9年
    ⑮ 平均年収1049.9万円888.6万円853.6万円879.5万円965.1万円
    ⑯ 従業員あたり受注高135.8百万円/人110.7百万円/人97.7百万円/人107.3百万円/人121.6百万円/人
    ⑰ 従業員あたり売上高138.8百万円/人123.1百万円/人102.6百万円/人117.8百万円/人128.3百万円/人
    ⑱ 従業員あたり繰越高191.6百万円/人168.6百万円/人136.8百万円/人160.3百万円/人176.0百万円/人
    ⑲ 従業員あたり営業利益11.5百万円/人7.9百万円/人4.7百万円/人7.0百万円/人9.3百万円/人
    出典|有価証券報告書、決算短信等に基づいて作成(2020年3月末時点)
    注)値は「単独」に基づく。

    以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、ゼネコン規模別の観点から、受注高や売上高といった業績の状況をベースに比較して紹介しました。

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