ゼネコンの平均勤続年数ランキング|ゼネコンランキング【2019年版】
【ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング|2019年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキングについて2019年3月期決算における各社従業員の平均勤続年数をベースに紹介します。
一般的にゼネコンは会社規模で分類されることを踏まえて、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング
- 2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
- 参考|データ一覧
1. ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング
まず、ゼネコン大手22社で見た場合、三井住友建設が21.5年と最も平均勤続年数の長いゼネコンとなりました。また、東急建設、飛島建設、東亜建設工業がそれぞれ20.7年、20.4年、20.3年で三井住友建設に続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短いゼネコンとなったのは清水建設の15.4年で、鉄建建設、長谷工コーポレーション、大林組が17.0年、17.1年、17.2年と続いています。これより平均勤続年数の水準は概ね17年から22年までの範囲に収まっていることが読み取れます。なお、22社でみた平均勤続年数は18.2年でした。
2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
次に、スーパーゼネコン5社で見た場合には、竹中工務店が19.1年と最も平均勤続年数の長いスーパーゼネコンとなりました。鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設がそれぞれ18.5年、18.3年、17.2年、15.4年と続いています。(下図参照)
これより、スーパーゼネコンにおける平均勤続年数は15.4年か19.2年まで概ね4年間の範囲にあることが読み取れます。なお、スーパーゼネコン5社の平均勤続年数は17.6年でした。
3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
準大手ゼネコン9社の平均勤続年数を見てみると、三井住友建設が21.5年と最も平均勤続年数の長い準大手ゼネコンとなりました。そして東急建設、熊谷組、戸田建設がそれぞれ20.7年、19.8年、19.1年と続いています。(下図参照)
一方、準大手ゼネコンでは長谷工コーポレーションの17.1年が最も短い平均勤続年数の水準となり、前田建設工業、西松建設、安藤ハザマが17.8年、17.9年、18.1年と続いています。なお、準大手ゼネコンにおける平均は約18.9年で戸田建設は概ねこの平均的な水準にあることが読み取れます。
4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
さらに、中堅ゼネコン8社の平均勤続年数を見てみると、最も平均勤続年数の長いゼネコンは飛島建設で20.4年でした。そして、東亜建設工業、淺沼組、大豊建設が20.3年、20.0年、19.3年と続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短い中堅ゼネコンは鉄建建設の17.0年で、奥村組、錢高組、東洋建設が17.4年、18.3年、18.8年と続いています。なお、中堅ゼネコンにおける平均の平均勤続年数は約18.7年で、これは東洋建設の水準と同じであることが分かります。
5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
ここで、ゼネコン規模別の平均勤続年数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は17.6年、準大手ゼネコン9社の平均は18.9年、中堅ゼネコン8社の平均は18.7年となりました。これより、規模別の観点でみた平均勤続年数は17.6年から18.9年までの狭い範囲にあることが読み取れます。(下図参照)
なお、準大手・中堅ゼネコン17社、大手ゼネコン22社における平均勤続年数はそれぞれ18.8年、18.2年となっています。
参考|データ一覧
最後に、今回対象としたゼネコン大手22社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手22社】
ゼネコン規模 | 会社名 |
スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店 |
準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 |
中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング|データ一覧】
会社名 | 平均勤続年数(単独) | ゼネコン規模 |
---|---|---|
三井住友建設 | 21.5年 | 準大手ゼネコン |
東急建設 | 20.7年 | 準大手ゼネコン |
飛島建設 | 20.4年 | 中堅ゼネコン |
東亜建設工業 | 20.3年 | 中堅ゼネコン |
淺沼組 | 20.0年 | 中堅ゼネコン |
熊谷組 | 19.8年 | 準大手ゼネコン |
大豊建設 | 19.3年 | 中堅ゼネコン |
竹中工務店 | 19.1年 | スーパーゼネコン |
戸田建設 | 19.1年 | 準大手ゼネコン |
東洋建設 | 18.8年 | 中堅ゼネコン |
鹿島建設 | 18.5年 | スーパーゼネコン |
錢高組 | 18.3年 | 中堅ゼネコン |
大成建設 | 18.3年 | スーパーゼネコン |
五洋建設 | 18.3年 | 準大手ゼネコン |
安藤ハザマ | 18.1年 | 準大手ゼネコン |
西松建設 | 17.9年 | 準大手ゼネコン |
前田建設工業 | 17.8年 | 準大手ゼネコン |
奥村組 | 17.4年 | 中堅ゼネコン |
大林組 | 17.2年 | スーパーゼネコン |
長谷工コーポレーション | 17.1年 | 準大手ゼネコン |
鉄建建設 | 17.0年 | 中堅ゼネコン |
清水建設 | 15.4年 | スーパーゼネコン |
スーパーゼネコン5社平均 | 17.6年 | スーパーゼネコン5社 |
準大手ゼネコン9社平均 | 18.9年 | 準大手ゼネコン9社 |
中堅ゼネコン8社平均 | 18.7年 | 中堅ゼネコン8社 |
準大手・中堅ゼネコン17社平均 | 18.8年 | 準大手・中堅ゼネコン17社 |
ゼネコン大手22社平均 | 18.2年 | ゼネコン大手22社 |
注)値は「単独」に基づく。
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、国内の主要なゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキングについて紹介しました。
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