ゼネコンの平均勤続年数ランキング|ゼネコンランキング【2018年版】
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【ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング|2018年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキングについて2018年3月期決算における各社従業員の平均勤続年数をベースに紹介します。

一般的にゼネコンは会社規模で分類されることを踏まえて、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング
- 2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
- 5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
- 参考|データ一覧
1. ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング
まず、ゼネコン大手22社で見た場合、三井住友建設が21.8年と最も平均勤続年数の長いゼネコンとなりました。また、淺沼組、飛島建設、東急建設がそれぞれ21.0年、20.9年、20.9年で三井住友建設に続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短いゼネコンとなったのは錢高組の16.1年で、清水建設、長谷工コーポレーション、大林組が16.2年、17.1年、17.2年と続いています。これより平均勤続年数の水準は16年から22年までの範囲に収まっていることが読み取れます。なお、22社でみた平均勤続年数は18.4年でした。
2. スーパーゼネコンの平均勤続年数ランキング
次に、スーパーゼネコン5社で見た場合には、竹中工務店が19.2年と最も平均勤続年数の長いスーパーゼネコンとなりました。鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設がそれぞれ18.4年、18.3年、17.2年、16.2年と続いています。(下図参照)
これより、スーパーゼネコンにおける平均勤続年数は16.2年か19.2年まで3年間の範囲にあることが読み取れます。なお、スーパーゼネコン5社の平均勤続年数は17.8年でした。
3. 準大手ゼネコンの平均勤続年数ランキング
準大手ゼネコン9社の平均勤続年数を見てみると、三井住友建設が21.8年と最も平均勤続年数の長い準大手ゼネコンとなりました。そして東急建設、熊谷組、戸田建設がそれぞれ20.9年、20.5年、19.4年と続いています。(下図参照)
一方、準大手ゼネコンでは長谷工コーポレーションの17.1年が最も短い平均勤続年数の水準となり、西松建設、前田建設工業、安藤ハザマが17.8年、18.2年、18.4年と続いています。なお、準大手ゼネコンにおける平均は約19.1年で戸田建設と五洋建設は概ねこの平均的な水準にあることが読み取れます。
4. 中堅ゼネコンの平均勤続年数ランキング
さらに、中堅ゼネコン8社の平均勤続年数を見てみると、最も平均勤続年数の長いゼネコンは淺沼組で21.0年でした。そして飛島建設、東亜建設工業、大豊建設が20.9年、20.2年、19.4年と続いています。(下図参照)
一方、最も平均勤続年数の短い中堅ゼネコンは錢高組の16.1年で、奥村組、鉄建建設、東洋建設が17.7年、18.0年、18.9年と続いています。なお、中堅ゼネコンにおける平均の平均勤続年数は約18.9年で、これは東洋建設の水準と同じであることが分かります。
5. ゼネコン規模別の平均勤続年数比較
ここで、ゼネコン規模別の平均勤続年数について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は17.8年、準大手ゼネコン9社の平均は19.1年、中堅ゼネコン8社の平均は18.9年となりました。これより、規模別の観点でみた平均勤続年数は17.7年から19.1年までの比較的に狭い範囲にあることが読み取れます。(下図参照)
なお、準大手・中堅ゼネコン17社、大手ゼネコン22社における平均勤続年数はそれぞれ19.0年、18.4年となっています。
参考|データ一覧
最後に、今回対象としたゼネコン大手22社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手22社】
ゼネコン規模 | 会社名 |
スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店 |
準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 |
中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキング|データ一覧】
会社名 | 平均勤続年数(単独) | ゼネコン規模 |
---|---|---|
三井住友建設 | 21.8年 | 準大手ゼネコン |
淺沼組 | 21.0年 | 中堅ゼネコン |
飛島建設 | 20.9年 | 中堅ゼネコン |
東急建設 | 20.9年 | 準大手ゼネコン |
熊谷組 | 20.5年 | 準大手ゼネコン |
東亜建設工業 | 20.2年 | 中堅ゼネコン |
大豊建設 | 19.4年 | 中堅ゼネコン |
戸田建設 | 19.4年 | 準大手ゼネコン |
竹中工務店 | 19.2年 | スーパーゼネコン |
東洋建設 | 18.9年 | 中堅ゼネコン |
五洋建設 | 18.6年 | 準大手ゼネコン |
安藤ハザマ | 18.4年 | 準大手ゼネコン |
鹿島建設 | 18.4年 | スーパーゼネコン |
大成建設 | 18.3年 | スーパーゼネコン |
前田建設工業 | 18.2年 | 準大手ゼネコン |
鉄建建設 | 18.0年 | 中堅ゼネコン |
西松建設 | 17.8年 | 準大手ゼネコン |
奥村組 | 17.7年 | 中堅ゼネコン |
大林組 | 17.2年 | スーパーゼネコン |
長谷工コーポレーション | 17.1年 | 準大手ゼネコン |
清水建設 | 16.2年 | スーパーゼネコン |
錢高組 | 16.1年 | 中堅ゼネコン |
スーパーゼネコン5社平均 | 17.8年 | スーパーゼネコン5社 |
準大手ゼネコン9社平均 | 19.1年 | 準大手ゼネコン9社 |
中堅ゼネコン8社平均 | 18.9年 | 中堅ゼネコン8社 |
準大手・中堅ゼネコン17社平均 | 19.0年 | 準大手・中堅ゼネコン17社 |
ゼネコン大手22社平均 | 18.4年 | ゼネコン大手22社 |
注)値は「単独」に基づく。
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、国内の主要なゼネコン大手22社の平均勤続年数ランキングについて紹介しました。
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