ゼネコンの時価総額ランキング|ゼネコンランキング【2022年版】
【ゼネコン大手20社の時価総額ランキング|2022年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン大手20社の時価総額ランキングについて2023年1月時点における各社の時価総額をベースに紹介します。
一般的にゼネコンは会社規模で分類されることを踏まえて、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. ゼネコン大手20社の時価総額ランキング
- 2. スーパーゼネコンの時価総額ランキング
- 3. 準大手ゼネコンの時価総額ランキング
- 4. 中堅ゼネコンの時価総額ランキング
- 5. ゼネコン規模別の時価総額比較
- 参考|データ一覧
1. ゼネコン大手20社の時価総額ランキング
まず、ゼネコン大手20社で見た場合、時価総額の水準が最も高くなったゼネコンは大成建設で8213億円となりました。また、鹿島建設、大林組、清水建設がそれぞれ7882億円、6890億円、5393億円と続いています。(下図参照)
一方、最も時価総額の水準が低くなったゼネコンは錢高組の193億円、続いて飛島建設、鉄建建設、淺沼組が194億円、276億円、486億円と、上位ゼネコンとは20倍程度も規模の違いがあることが読み取れます。なお、20社における平均は2362億円でありました。
2. スーパーゼネコンの時価総額ランキング
次に、スーパーゼネコン4社で見た場合、最も時価総額が大きいゼネコンは大成建設で8213億円となりました。そして、鹿島建設、大林組、清水建設がそれぞれ7882億円、6890億円、5393億円と大成建設に続いています。(下図参照)
また、大成建設と清水建設では時価総額の差が2800億円と、同じスーパーゼネコンであっても違いがあることが読み取れます。なお、スーパーゼネコン4社における時価総額の平均は7095億円となっており、この水準は鹿島建設と大林組の間に位置する水準であることが分かります。
3. 準大手ゼネコンの時価総額ランキング
準大手ゼネコン8社における時価総額を見てみると、長谷工コーポレーションが4380億円と時価総額の水準が最も高い準大手ゼネコンとなりました。戸田建設、西松建設、五洋建設がそれぞれ2242億円、2146億円、1748億円と続いていますが、長谷工コーポレーションの水準が、2番目に高い戸田建設の水準を大きく上回る水準にあることが分かります。(下図参照)
一方、時価総額の水準が最も低くなった準大手ゼネコンは三井住友建設で669億円となり、東急建設、熊谷組、安藤ハザマが676億円、1158億円、1513億円と続いています。なお、準大手ゼネコン8社における平均は約1816億円と、西松建設と五洋建設の間の水準であることが分かります。
4. 中堅ゼネコンの時価総額ランキング
さらに、中堅ゼネコン8社における時価総額を見てみると、その水準が最も高くなったゼネコンは奥村組で1137億円でした。そして、東洋建設、大豊建設、東亜建設工業が802億円、719億円、519億円と続いています。(下図参照)
一方、時価総額の水準が最も低くなった中堅ゼネコンは錢高組で193億円となりました。そして、飛島建設、鉄建建設、淺沼組が194億円、276億円、486億円と続いています。なお、中堅ゼネコン8社における平均は約541億円と、大豊建設と東亜建設工業の間に位置する水準となっていることが読み取れます。
5. ゼネコン規模別の時価総額比較
ここで、ゼネコン規模別の観点から時価総額について比較してみると、スーパーゼネコン4社の平均は7095億円、準大手ゼネコン8社の平均は1816億円、中堅ゼネコン8社の平均は541億円となりました。これより、平均的な時価総額の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.9倍、中堅ゼネコンに対しては約13.1倍の大きさとなっていることが読み取れます。(下図参照)
同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約3.4倍の大きさとなっています。なお、準大手・中堅ゼネコン16社、大手ゼネコン20社における平均はそれぞれ1179億円、2362億円でした。
参考|データ一覧
最後に、今回対象としたゼネコン大手20社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手21社】
ゼネコン規模 | 会社名 |
スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 |
準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 |
中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン大手20社の時価総額ランキング|データ一覧】
会社名 | 時価総額 | ゼネコン規模 |
---|---|---|
大成建設 | 8213億円 | スーパーゼネコン |
鹿島建設 | 7882億円 | スーパーゼネコン |
大林組 | 6890億円 | スーパーゼネコン |
清水建設 | 5393億円 | スーパーゼネコン |
長谷工コーポレーション | 4380億円 | 準大手ゼネコン |
戸田建設 | 2242億円 | 準大手ゼネコン |
西松建設 | 2146億円 | 準大手ゼネコン |
五洋建設 | 1748億円 | 準大手ゼネコン |
安藤ハザマ | 1513億円 | 準大手ゼネコン |
熊谷組 | 1158億円 | 準大手ゼネコン |
奥村組 | 1137億円 | 中堅ゼネコン |
東洋建設 | 802億円 | 中堅ゼネコン |
大豊建設 | 719億円 | 中堅ゼネコン |
東急建設 | 676億円 | 準大手ゼネコン |
三井住友建設 | 669億円 | 準大手ゼネコン |
東亜建設工業 | 519億円 | 中堅ゼネコン |
淺沼組 | 486億円 | 中堅ゼネコン |
鉄建建設 | 276億円 | 中堅ゼネコン |
飛島建設 | 194億円 | 中堅ゼネコン |
錢高組 | 193億円 | 中堅ゼネコン |
スーパーゼネコン4社平均 | 7095億円 | スーパーゼネコン4社 |
準大手ゼネコン8社平均 | 1816億円 | 準大手ゼネコン8社 |
中堅ゼネコン8社平均 | 541億円 | 中堅ゼネコン8社 |
準大手・中堅ゼネコン16社平均 | 1179億円 | 準大手・中堅ゼネコン16社 |
ゼネコン大手20社平均 | 2362億円 | ゼネコン大手20社 |
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、国内の主要なゼネコン大手20社の時価総額ランキングについて紹介しました。
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