ゼネコンの受注高ランキング｜ゼネコンランキング【2020年版】
【ゼネコン大手23社の受注高ランキング｜2020年版】
国内の主要なゼネコンの状況を業績などから把握する「ゼネコンの状況」シリーズ、今回はゼネコン大手23社の受注高ランキングについて2020年3月期決算における各社の受注高をベースに紹介します。
一般的にゼネコンは会社規模で分類されることを踏まえて、今回は下記に示す観点より具体的に紹介していきます。
- 1. ゼネコン大手23社の受注高ランキング
- 2. スーパーゼネコンの受注高ランキング
- 3. 準大手ゼネコンの受注高ランキング
- 4. 中堅ゼネコンの受注高ランキング
- 5. ゼネコン規模別の受注高比較
- 参考｜データ一覧
1. ゼネコン大手23社の受注高ランキング
まず、ゼネコン大手23社で見た場合、大林組が1兆5559億円と受注高が最も高いゼネコンとなりました。また、大成建設、清水建設、鹿島建設がそれぞれ1兆3397億円、1兆2744億円、1兆1821億円と大林組に続いています。（下図参照）
一方、最も受注高の低いゼネコンは錢高組の1011億円、続いて飛島建設、東洋建設、大豊建設が1067億円、1183億円、1303億円と上位ゼネコンとは10倍前後の差となっていることが読み取れます。なお、23社における平均は5008億円となっています。
2. スーパーゼネコンの受注高ランキング
次に、スーパーゼネコン5社で見た場合、大林組が1兆5559億円と最も受注高の高いスーパーゼネコンとなりました。そして大成建設、清水建設、鹿島建設、竹中工務店がそれぞれ1兆3397億円、1兆2744億円、1兆1821億円、1兆1081億円と続いています。（下図参照）
また、大林組と竹中工務店では受注高の差が約4480億円と、同じスーパーゼネコンの中でも大きな違いがあることが読み取れます。なお、スーパーゼネコン5社の平均は1兆2920億円で、この水準は大成建設と清水建設の間に位置していることが分かります。
3. 準大手ゼネコンの受注高ランキング
次に、準大手ゼネコン10社における受注高を見てみると、戸田建設が4805億円と最も受注高の高い準大手ゼネコンとなりました。長谷工コーポレーション、フジタ、五洋建設がそれぞれ4717億円、4545億円、4398億円と続いています。（下図参照）
一方、最も受注高の低い準大手ゼネコンは東急建設で1933億円となり、熊谷組、三井住友建設、西松建設が3250億円、3384億円、3610億円と続いています。なお、準大手ゼネコンにおける平均は約3853億円で前田建設工業と安藤ハザマの間の水準にあることが読み取れます。
4. 中堅ゼネコンの受注高ランキング
さらに、中堅ゼネコン8社における受注高を見てみると、最も受注高の高いゼネコンは奥村組の2189億円でした。そして東亜建設工業、鉄建建設、淺沼組が2076億円、1771億円、1457億円と続いています。（下図参照）
一方、最も受注高の少ない中堅ゼネコンは錢高組の1011億円で、飛島建設、東洋建設、大豊建設が1067億円、1183億円、1303億円と続いています。なお、中堅ゼネコンにおける平均は約1507億円で、この水準は鉄建建設と淺沼組の間の水準にあることが分かります。
5. ゼネコン規模別の受注高比較
ここで、ゼネコン規模別の観点から受注高について比較してみると、スーパーゼネコン5社の平均は1兆2920億円、準大手ゼネコン10社の平均は3853億円、中堅ゼネコン8社の平均は1507億円となりました。これより、平均的な受注高の観点より見たスーパーゼネコンの規模は準大手ゼネコンに対して約3.4倍、中堅ゼネコンに対しては約8.6倍の大きさとなっていることが読み取れます。（下図参照）
同様の観点で準大手ゼネコンは中堅ゼネコンに対して約2.6倍の大きさとなっています。なお、準大手・中堅ゼネコン18社、大手ゼネコン23社における平均はそれぞれ2810億円、5008億円でした。
参考｜データ一覧
最後に、今回対象としたゼネコン大手23社と採用されたデータについて、参考として一覧表で以下に紹介します。
【対象としたゼネコン大手23社】
| ゼネコン規模 | 会社名 |
| スーパーゼネコン | 清水建設 大成建設 大林組 鹿島建設 竹中工務店 |
| 準大手ゼネコン | 五洋建設 長谷工コーポレーション 戸田建設 熊谷組 前田建設工業 西松建設 三井住友建設 安藤ハザマ 東急建設 フジタ |
| 中堅ゼネコン | 奥村組 鉄建建設 東洋建設 東亜建設工業 淺沼組 飛島建設 錢高組 大豊建設 |
【ゼネコン大手23社の受注高ランキング｜データ一覧】
| 会社名 | 受注高（単独） | ゼネコン規模 |
|---|---|---|
| 大林組 | 1兆5559億円 | スーパーゼネコン |
| 大成建設 | 1兆3397億円 | スーパーゼネコン |
| 清水建設 | 1兆2744億円 | スーパーゼネコン |
| 鹿島建設 | 1兆1821億円 | スーパーゼネコン |
| 竹中工務店 | 1兆1081億円 | スーパーゼネコン |
| 戸田建設 | 4805億円 | 準大手ゼネコン |
| 長谷工コーポレーション | 4717億円 | 準大手ゼネコン |
| フジタ | 4545億円 | 準大手ゼネコン |
| 五洋建設 | 4398億円 | 準大手ゼネコン |
| 前田建設工業 | 4085億円 | 準大手ゼネコン |
| 安藤ハザマ | 3803億円 | 準大手ゼネコン |
| 西松建設 | 3610億円 | 準大手ゼネコン |
| 三井住友建設 | 3384億円 | 準大手ゼネコン |
| 熊谷組 | 3250億円 | 準大手ゼネコン |
| 奥村組 | 2189億円 | 中堅ゼネコン |
| 東亜建設工業 | 2076億円 | 中堅ゼネコン |
| 東急建設 | 1933億円 | 準大手ゼネコン |
| 鉄建建設 | 1771億円 | 中堅ゼネコン |
| 淺沼組 | 1457億円 | 中堅ゼネコン |
| 大豊建設 | 1303億円 | 中堅ゼネコン |
| 東洋建設 | 1183億円 | 中堅ゼネコン |
| 飛島建設 | 1067億円 | 中堅ゼネコン |
| 錢高組 | 1011億円 | 中堅ゼネコン |
| スーパーゼネコン5社平均 | 1兆2920億円 | スーパーゼネコン5社 |
| 準大手ゼネコン10社平均 | 3853億円 | 準大手ゼネコン10社 |
| 中堅ゼネコン8社平均 | 1507億円 | 中堅ゼネコン8社 |
| 準大手・中堅ゼネコン18社平均 | 2810億円 | 準大手・中堅ゼネコン18社 |
| ゼネコン大手23社平均 | 5008億円 | ゼネコン大手23社 |
注）値は「単独」に基づく。
以上のように、今回は「ゼネコンの状況」シリーズとして、国内の主要なゼネコン大手23社の受注高ランキングについて紹介しました。
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