学校の建築費は坪単価でどの程度の水準か?【2019年版】

【坪単価で把握する学校の建築費|2019年版】
国内に建設される建物の建築費を坪単価から把握する「坪単価で把握する建築費特集」、前回のコラムでは、建物用途が「福祉介護施設」の場合について紹介しました。今回は建物が「学校」の場合として、2018年の国内における建築費の水準について坪単価をベースに紹介していきたいと思います。

学校の建築費は坪単価でどの程度の水準か?-坪単価で把握する建築費(8)

学校の建築費、坪単価は鉄筋コンクリート造で約95万円/坪の水準に!


まず、全国における学校の建築費を構造別でみてみると、鉄骨鉄筋コンクリート造の場合で119.4(万円/坪)と最も高い水準に、次いで、鉄筋コンクリート造で94.5(万円/坪)、鉄骨造では89.8(万円/坪)となっています。一方で、木造の場合は81.4(万円/坪)と最も低い水準であることが分かります。(下図1参照)


建築費水準(万円/坪)|学校(全国)構造別


また、図1において、全構造平均の坪単価は93.1(万円/坪)と鉄筋コンクリート造の場合と非常に近い水準となっていますが、これは、国内における学校の約5割が鉄筋コンクリート造として建設されていることに影響を受けている為と考えられます。(下図2参照)


学校建築の構造別割合


都道府県別でみた学校の坪単価、最も高い水準は兵庫、次いで東京都、山口が高水準に!


2018年の学校における建築費の水準を都道府県別に見てみると、最も高い水準は兵庫の128.0(万円/坪)で、次いで東京都の121.0(万円/坪)、山口の118.5(万円/坪)となっています。一方、坪単価が最も低い水準は沖縄の59.6(万円/坪)、次いで大阪の78.2(万円/坪)、宮城の81.0(万円/坪)であることが読み取れます。(下図3参照)


建築費水準(万円/坪)|鉄筋コンクリート造 学校


学校の建築費、東京都、全国で下落傾向に!


①東京都における建築費は約5%の下落!
2018年までの東京都における学校の建築費水準を見てみると、底である2011年の85.7(万円/坪)から2016年の140.0(万円/坪)まで大きく上昇しました。しかしながら、その後は下落傾向で推移し、2017年までに127.3(万円/坪)と大きく下落し、さらに2018年では121.0(万円/坪)と対前年比で約5%下落した水準になっております。(下図4参照)


建築費水準(万円/坪)|鉄筋コンクリート造学校(東京都)


②全国における学校の建築費は下落傾向へ転換!
同様に、全国における学校の建築費水準を見てみると、2012年の71.9(万円/坪)を底として、2017年まで継続的に上昇し、同年には101.4(万円/坪)の水準まで大きく上昇しています。しかしながら、2018年の時点で94.5(万円/坪)と対前年比で約7%の下落へ転換していることが読み取れます。(下図5参照)


建築費水準(万円/坪)|鉄筋コンクリート造 学校(全国)


今回は「坪単価で把握する建築費」として、建物用途が「学校」の場合における建築費の水準について、坪単価で紹介しました。

なお、今回のコラムで紹介しました統計データを活用して建築費の水準を把握する方法は、全国や都市別といった大きな市場における「建築費」について、その水準やトレンドを掴む方法としては適している一方、個別性の強いプロジェクトや高い精度を求める場合にはあまり向いていない方法であることについても触れておきます。

その為、こちらの「建築費」の水準や傾向を把握するアプローチに関するコラムを参考に、目的に適ったアプローチで「建築費」の水準や傾向を把握することが重要となります。

注)坪単価を算出する際に対象としたデータについて、建物数が10棟未満の場合については、ばらつきを考慮して対象から抜いている。

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